1月2日、羽田発 伊丹行きの飛行機に搭乗の列に並んでいたところ、
例の火災事故発生。
全滑走路閉鎖、全国内線欠航…ということでもう一泊して東京で遊べることになりました。
翌日、またまた上野へ。
私には行きたい所がありました。
目次:
上野界隈は近代日本の黎明期の勢いを想像できて楽しい所
個人的に、歴史的建造物が好きなので、レトロ建築が点在している上野界隈がとても楽しいのです。
で、先日の湯島聖堂の記事でもご紹介した、中島京子著『夢見る帝国図書館』。
その後、上野に帝国図書館が建てられたのです。
『夢見る帝国図書館』の主人公も、今は、国立国会図書館 国際こども図書館に行く件があり、私も見てみたい、とトーハク(東京国立博物館)の横にある旧帝国図書館の建物を見に行きました。
旧帝国図書館、現・国立国会図書館 国際こども図書館
設計は、ジョサイア・コンドル(岩崎邸や三菱一号館美術館など設計)に師事した久留正道らが「東洋一の図書館」を目指して設計。
重厚な建物です。
文部技師の真水英夫は、当時アメリカの最新設備を持つシカゴ・ニューベリー図書館をモデルに設計したそうです。
中には壮大なエントランスホールがあり、大階段や小さな神殿の装飾・エディキュールなど、見どころいっぱい!
休館日(まだ三が日w)で見れず、いつかまた行きます!!
道路側からは見えませんが、この建物の裏には、ガラス張りの弓状の建物がとても美しい建築物のようなので見てみたいです。
2015年の改装で建築家の安藤忠雄さんが参画し、旧帝国図書館であるレンガ棟を2つのガラスボックスが既存の建物を貫くイメージで増築されたそうです。
重厚な明治時代の建築物のファサードの一部にガラスボックス部分があるのは、歴史的建造物好きな私に言わせれば、「余計なことしないでほしい」、です(笑)
歴史的建造物の趣が台無し。
フランス・ルーヴル美術館のガラスのピラミッド同様、なぜここにガラス?な違和感があります…
国立博物館 黒田記念館は私にとって意味のある訪問でした
黒田記念館、と打ち込んでGoogle Mapを検索すると、何故か東京国立博物館の敷地内の法隆寺宝物館のところにピンが立つので地図を載せると誤解が生じるのでやめておきます。
国際子ども図書館の隣にあります。
黒田記念館は、国立博物館の冠が付いていますがトーハクから道を挟んだ東京芸大側に建っています。
黒田清輝…
東京美術学校(現・東京芸大)で教鞭もとっていた日本近代洋画の父です。
やっと「読書」に出会えました😭
私事で恐縮ですが、黒田清輝の作品『読書』との出会いは小学生の頃に遡ります。
叔父の書斎にあった美術全集の中に「黒田清輝」巻があり、
そこに収録されていた「読書」と言う絵が大好きでした。
鎧戸から差し込む光で本を読む女性。
柔らかな光が立体感を生んで…印象的です。
夏休み、冬休み、行くたびに眺めてました。
いつか本物を見てみたい、と2008年、神戸・小磯美術館に「黒田清輝展」が来た時に行ってみましたら、
「読書」は展示されておらず、ガッカリでした。orz
この度、ようやく、ン十年の時を経て本物に出会えた!
めちゃ感動!
フェルメールの「手紙を読む女」にも通じる窓際の柔らかい光。
「外光派」 光の表現が、印象派と同じ…というか広義で印象派も外光派。
私が印象派の絵が好きなのは、ここが原点だったのか、と今さらながら気づきました。
切手でお馴染みの「湖畔」や「舞妓」も展示されてました。
こちらの2点は、重要文化財です。
⚠️作品は個人SNSならアップOKである事を記念館の方に確認取っています。
2015(平成27)年のリニューアルオープンで新設された特別室は、落ち着いた色調の部屋になっています。
黒田の代表作「湖畔」や「智・感・情」、「舞妓」(以上、重要文化財)、「読書」の4つの名品を展示保管、年3回のみ公開する贅沢な空間です。引用元:東京国立博物館 1089ブログ トーハクで建築探訪~黒田記念館~
特別室は年3回のみ公開!! 知らなかった〜 ラッキー♪
黒田記念館、建物は1928年(昭和3年)竣工
ファサードは2階にイオニア式オーダー、3つ並んだ半円アーチ窓が印象的です。
アーチ状の入り口を入れば、数段の階段があり玄関へ続く…という建て方は、
神戸の旧生糸検査所(1927年)や、旧神戸税関(1927年)とよく似てる…と思ったら、竣工年がほぼ同じ頃だからですね。
玄関
階段
階段手すりのアールヌーヴォー風のデザインは、岡田信一郎の弟子の建築家・金沢庸治。
漆喰の白、真っ赤な絨毯、手すりの黒、きれいなコントラストです。
資料室
黒田子爵記念室
この記念室の中にも、絵画が展示されています。
入り口に「黒田子爵記念室」の文字。画家・書家の中村不折の揮毫だそうです。
花野
3人の裸婦が野原で遊ぶ図。
このデッサンも展示されていました。
展示作品は少ないけど、私に取ってすごく意味のある、貴重なひとときでした。
遺産の一部を美術の奨励事業に役立てるよう遺言しました。これをうけて昭和3(1928)年に竣工したのが黒田記念館です。館内には、遺族の方々から寄贈された遺作を展示して画家を顕彰するために黒田記念室が設けられました。
引用元:黒田記念館HP
黒田清輝の功績を世に知らしめるために建てられた黒田記念館、その趣旨故に…
誰でも入館無料!
これは見ておかねば!!です。
気になるミントグリーンの扉
黒田記念館の前にある、石造りの小さな建物、気になります。
日暮里〜上野公園(京成上野)の中間に位置する駅として1933年(昭和8年)開業。
ここは、皇室に代々引き継がれてきた「世伝御料地」故に、駅舎建設には御前会議で天皇陛下の勅許を得ることから始まり、
建設にあたっては「品位に欠けてはいけない」とのお達しがあった為
その土地に恥じぬ駅を、と荘厳なつくりの駅舎になったんですね^^
現在はトンネルの非常用避難路だそうです。
緑の鉄の扉は2018年の修復時に東京芸大美術学部長の日比野克彦さんがデザインされました。
2018年 東京都選定歴史的建造物に選定。
黒田記念館の、隣が国際こども図書館、お向かいが旧博物館動物園駅、と歴史的建造物好きにはワクワクポイントです!
道路を渡れば、旧東京音楽学校奏楽堂
東京藝術大学音楽学科の前身、東京音楽学校の施設、1890年に建てられた、日本最古の洋式音楽ホールです。
1月3日まで休館、残念!!
今回は、家族と周りましたが、今度1人でじっくり見て回りたいです!
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