12月4日の産業遺産めぐりのバスツアーの中で一番観たかったのが、この須磨ベルトコンベア跡地。
非公開施設で、個人では観ることができないので、チャンス!!
緑の中に佇む廃墟の女王・マヤカン(摩耶観光ホテル 1930年竣工)ツアーもあったのですが、こちらは、日程が合わずいけませんでした。
入り口の写真を撮らせてくださいましたが、
場所を特定されたくない、ということでしたのでUPするのはやめておきます。
「山、海へ行く」というキャッチコピー
神戸は、海と山に囲まれた細長い土地にたくさんの人が住んでいましたが、さらに住宅を建てるために、埋め立てが必要になり、須磨の高倉山から採取した土を須磨の港へベルトコンベアで運び、船で埋立地へと船で輸送してたんですね。
山の土が、海へ運ばれる…だから山、海へ行く。
このキャッチコピー、以前から耳にして知ってはいましたが、その山の土を海へ運んだのがベルトコンベアだったということ、感慨深いわ。
ダンプカーに積んで埋め立て地へ持っていくより、ベルトコンベアなら一直線に継続的に運べて効率がいいですね〜^^
高倉山は昭和30年代末より、ポートアイランドや東部臨海工業地帯等を造成する土砂採取現場となった。高倉山で採取された土砂は、全長14.7kmの須磨ベルトコンベヤを使って須磨桟橋まで運搬され、埋立現場まで海上輸送された
出典:高倉山 (神戸市)Wikipedia
ツアーで頂いた資料によりますと、
高倉団地の他に、横尾団地、名谷団地、総合運動公園、流通産業団地、研究学園都市、神戸複合産業団地…とどんどん山手の方へ土砂の採取場所が伸びていったようです。
最初は、須磨の高倉山、奥へ奥へと進んで、最終的に西区の木見の方までベルトコンベアは伸びていきました。
横尾団地と名谷団地、総合運動公園、流通産業団地は六甲アイランドに
神戸複合産業団地の土は、神戸空港の埋め立てに使われています。
ベルトコンベアは1964年に運転開始し、2005年9月にその役目を終えたそうです。
役目を終えてから、すでに17年の月日が経過していますが、今また、ベルトコンベア跡地の扉が開かれました!
この広さ!!
2002年の年末のNHK紅白歌合戦で、中島みゆきさんが黒四ダムの地下トンネルで「地上の星」を歌われたのを思い出しました。
コンサートなどできそうだね、と同行の友人に話したら、兵庫区の会下山を貫く湊川隧道ではコンサートが行われるようだ、と教えてくれました。
湊川隧道は、1901年竣工の我が国初の河川トンネルだそうです。
神戸市民になって20年も経つのに、まだ知らないことがいっぱいあります…^^;
12月17日土曜日 13:00~15:00 通り抜けイベントやコンサートもあるようです。
ご興味のある方はこちらへ ↓
湊川隧道 一般公開・ミニコンサート – Feel KOBE 神戸公式観光サイト
新着情報 | 湊川隧道公式WEBサイト 悠久の時を経て、現代に残る神戸の近代化産業遺産
このコンクリートで覆われた無機質な空間を使って映画のロケも行われたそうです。
2016年
・デスノート Light up the NEW world (主演:東出昌大・池松壮亮・ 菅田将暉)
神戸フィルムオフィスが大活躍^^
ゴツゴツとした洞窟風のところもあり…ディズニーのアトラクションの雰囲気^^
「お持ちの方は、ヘッドライトをご持参ください」、と案内に書かれていましたが、照明は明るいです。
ここは産業遺産で、廃墟ではありませんし、歴史も新しいですが、ここを観光資源にするなら、ハード部分の整備はもちろんですが、今回頂いた資料に書かれた情報を説明板やQRコードにする必要もありそう。
トイレを設置するのかどうかも課題ですし…
しばらくは、こういうレアなツアーの参加者に感想を募って、感触を見ていかれるのでしょう。
貴重な体験と学びをさせていただきました!
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