節分の2月3日、小網神社へ行った帰りに日本橋三越へ恵方巻を買いに行きました。
久しぶりの日本橋三越、東京に住んでいた頃には1度しか行ったことがなく、友人も一緒だったので天女像の前をササッと通り過ぎてしまいました。
中央ホールの天女像が圧巻
三越本館はワタクシの好きな「歴史的建造物」。
1935年竣工、国の重要文化財に指定されています。
日本の百貨店はここから始まったんですね。
入り口のライオン像と並び、三越の基本理念「まごころ」を表す?天女像。
本館中央ホールに立つ天女像は、初めて観た時は、デパートと相容れない極彩色の木彫像が違和感ありすぎました。
お寺にあるイメージです。
それもそのはず、制作者は宮彫師の佐藤玄々。
京都・妙心寺大心院に作ったアトリエで10年の歳月をかけ、延べ10万人の!!!職人が関わったそう。
その、一部の職人のお名前が、台座に記されています。
精巧な木彫は見るたびに発見がありそうです。
高さ約11m、重さ6.75t、制作に10年の歳月がかかったそうです。
東日本大震災、大丈夫だったんだ…と思ったら、
阪神淡路大震災後に314個の免震装置を施して、被害を免れました。グッジョブ!
ぱっと見わからないけれど、ダイヤモンドなどの宝玉が埋め込まれているんですって!
制作費用…数億円???
瑞雲に包まれて花芯に降り立つ天女、だそうですが(ほら、やっぱりお寺にある感じ)
瑞雲が豪華絢爛、華やかすぎて、パッと見天女がどこにいるのかわからないです。
それでも、見事な木彫と荘厳な雰囲気に細部まで目を凝らして見るとため息ものでした。
過去・現在・未来を愉しむ「歌舞伎衣裳展」
さて、もう終わってしまったので今更な記事で申し訳ないのですが
2024年1月24日(水) ~ 2024年2月6日(火)、この 中央ホールに、
2023年12月新橋演舞場で開催された新作歌舞伎「流白浪燦星」(ルパン三世)で着用された衣裳の展示がありました。
ルパン三世のメインキャストの衣装
赤のジャケット、ネクタイは襟を華やかに、裏地はブルーで泥棒の夜空w
ルパンの赤ジャケット、黄色ネクタイ、黒シャツがそのまま衣装に落とし込まれています。
赤ジャケットには愛之助丈の家紋、おっかけ五枚銀杏の、銀杏の葉を散らしたデザイン。
・黒地金箔置衿付黒縮緬地市松流星金箔置着付
・赤固地追っ掛け銀杏台附付納戸羽二重暈し切箔裏掛
(あかかたじおっかけいちょうだいづけつけきなんどはぶたえぼかしきりはくうらかけ)
・黒地織物割帯
原作の次元は、スーツ姿なので、和服衣装にするのは難しいですね ^^;
・紺色羽二重着付
・黒髭紬鵜色裏廻し合羽
(くろひげつむぎひわいろうらまわしがっぱ)
・鼠色襦珍帯
原作のイメージのままの衣装。尾上松也丈の家紋・「抱き若松」をあしらった着物
・黒固地衿納戸羽二重抱き若松首抜着付
・縞小袴
・織物帯
不二子の名前に掛けて 不二=藤の花をあしらった遊女の衣装
・白綸子地朱色綸子地片身替わり藤縫着付
・黒地織物丸帯
銭形刑部(演: 市川中車)
名前が銭形だから、永楽通宝の銭型を柄にして、洒落がきいてます^^
トレンチコートのカラーでイメージ通りの衣裳
・茶色羽二重地銭散らし着付
・白茶地襦珍半素襖
2月4日にはトークショー
こちら中央ホールで2月4日(日)午後1時から
新作歌舞伎「流白浪燦星」(ルパン三世)脚本・演出を手掛ける 戸部和久氏のトークショーの準備が整っていました。
天女像の前に特設ステージが設えられていました。
伝統ある歌舞伎も、古典ばかりではなく、最近は現代物の演目にチャレンジされていますね。
「NARUTO」や「ワンピース」といった演目で新規客層開拓中、その流れでの「ルパン三世」なのでしょう ^^
天女像の裏のパイプオルガン
天女像に隠されてホールから直接見えないのがもったいないのですが、本館完成時の1935年(昭和10年)からここに鎮座するパイプオルガン。
米国マイテー・ウェルリッツァー社製パイプオルガンは東京都中央区民有形文化財。
昨年1月から修理のため中断していた演奏も9月から再開され、
週末金・土・日には12時、15時、17時に各回15分演奏があります。
演奏者は日替わりで、みんなの知っているポピュラーな曲を5曲演奏されます。
私が行ったときには15時の回が終わったところで…いつか機会があれば聴いてみたいな。
ノワ・ドゥ・ブールのフィナンシェ買うのに並び、恵方巻きを買い、ブティック巡りをしてクタクタの中、意地で撮影 ^^;
よく歩きました〜♪
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