11年ぶりの訪問、グラシアニ邸
初めてグラシアニ邸に行ったのは2008年の7月でした。
歴史的建造物が大好きな私は 北野界隈の洋館にも興味がありましたから 1908年建築のグラシアニ邸の中に入れるだけでも嬉しかったのを覚えています。
2008年からしばらくして また行きたいね、と言っていた矢先にあの事件。
2012年2月に放火により消失。
このニュースを目にした時の衝撃と哀しみと言ったら…言葉にできないほど。
国や神戸市からの助成金もあり 翌年に元の外観を復元して建て直されてレストラン再開。

美しく蘇りました。が! ランチの価格が上がった??と2013年から営業されていたのに、このところ足が遠のいておりました。


入り口と一階の間取りは以前のままです。内装は新しく、美しくなっていました。(当たり前w)

南側から日差しが差し込んで気持ちのいいウェイティングルームです。

ウェイティングルームの位置は同じ。でも前と雰囲気が違います。
大きなワインセラーができていて大量のワインが迎えてくれます。
生まれ変わった グラシアニ邸で優雅なランチタイム♪
先日こちらのサイトでもご紹介した ミセスリビング兵庫の「お得感たっぷり リビング別注ランチ」を頂きにラ・メゾン・ドゥ・グラシアニ神戸北野に行ってきました。
税・サービス料込で3500円のランチ。
どんなお料理を頂けるのでしょうか?

前回来た時も左奥のテーブルでした♪

ひとりずつ、違う柄のステンドグラスが置いてありました。(すぐに下げられますが^^;)
私の前のステンドグラスは、ブーゲンビリアだそうです。

ワイン

ワインはハーフサイズの設定があったのがありがたかったです。
白と赤、それぞれハーフでいただきました。ハーフで600円、お手頃です。

イタリア産

オーストラリア産 ピノ・ノワール
Menu Terroir
テロワール(Terroir)とは 土地、土壌、っていう意味のフランス語です。
地産地消で 兵庫県産の食材を使われていますので 土地の意味のTerroirという名前にされたのでしょうか。

前菜(3種盛り合わせ)
フォアグラとコーヒー、ズワイガニのゼリー仕立て、契約農家野菜のプレッセ、蕪のヴルーテ
ですが、フォアグラが苦手な友人に合わせて3人とも別食材でお願いしていました。

*ズワイガニのゼリー仕立て

ズワイがにの香りがふんわり、外側はりんごのゼリー トッピングはりんごチップス。季節の食材を盛り込んだ 私達のために作ってくださった一品。ありがたくいただきました。
*契約農家野菜のプレッセ

プレッセ、ゼリー寄せに似てますが、型に入れて圧縮して一晩冷蔵庫で寝かせて作るようです。
ごぼう、人参、里芋、ビーツ、きのこがぎっしり。
ほぐしてゆっくり味わいながらいただきました。
*蕪のヴルーテ

「ビロードのように滑らかな」と言う意味のまろやかなソースがヴルーテ。蕪と玉ねぎのほのかな香り。緑色は、蕪の葉で作った(ピューレ?)そうです。
神戸市場からの鮮魚コンソメ仕立て

黄金色のコンソメがどこか、和風だしのような香りにも感じました。
お魚はハタ。クエやのどぐろと並ぶ高級魚です。
肉厚でふんわりと柔らかく 淡白だからこそ シェフが情熱をかけてつくった、という美味しいコンソメが引き立ち、コンソメが美味だから ハタとのマリアージュを楽しめるのですね♪
冬瓜を丸くくり抜いたものと ほうれん草が付け合せに入ってます^^
太田牛のロースト キノコのベアルネーズソース

太田牛ってどこ産?と思ってたら、兵庫の但馬牛のブランドだそうです。
ミディアムレア。もう少し火が入ってたほうが好きですが…。 赤身のもも肉だから柔らかくいただくにはレアに近いほうがいいのかもしれないですね。
ベアルネーズソースはすごくこくのあるソースで美味でした。
澄ましバターとエストラゴン、エシャロット、卵黄、セルフィーユと酢をとろ火で煮詰めて作られるソースだそうです。卵黄が入っているので濃厚。フランスでは伝統的なステーキソースだとか。
サツマイモのタルト

さつまいもづくし♪
右上はラム酒風味のアイスクリームですが下にさつまいものツブツブが敷いてあります。ラムのアイスですが、アーモンドシロップの香りもして…
右下は裏ごししたさつまいもをキャラメリゼしてある素朴だけど素材の味が生きているお菓子でした。
左はタルト。タルト生地の上にキャラメル風味のムース。トッピングのさつまいもがとても美味しくて。皮付きのままゴロゴロと角切りのさつまいもが載っているのが面白いですね。
なでしこの花びらがあしらわれているのも可愛く、季節感たっぷりです。
板状のものはさつまいもで作ったチップスです。
お皿にはキャラメルで刷毛目が入っていて絵になりますね。
このヒトサラで何種類ものサプライズと美味しい!がありました。
お茶菓子(4種盛り合わせ)

プチフールは4種類。左から…
*フランボワーズのマカロン
*神鍋高原のリンゴが載ったフィナンシェ
*チョコクランチのトリュフ
*シャンパン味のトリュフ
どれも美味しくて…幸せでした。
パン

最高に美味!! 後でもう一種類いただきました。焼立ててで香ばしくて メインが来る前にパクパク食べてしまいました。
そして バターが2種。
ひとつはフランスの高級バター イズニー (エシレと同じAOP認定バター)
もうひとつはバターに淡路産ののりを混ぜたもの こちらも美味しい!
普段 油脂類には気をつけていてお薬も飲んでいるのに、イズニーのバターが美味しくてたっぷり食べてしまった…
コーヒーまたは紅茶

紅茶にしました。これが…ワタクシ的にいまひとつで…あまり香りがない、薄い感じの紅茶でした。
友人はコーヒー。こちらはまた逆に苦渋い濃厚なコーヒーで…
最後の最後が、あれれ?な感じでした。
素敵な癒やし空間
1907年の建築当時の雰囲気は外観のみになってしまいましたが 気持ちのいい空間できれいなインテリアで落ち着きます。
ソムリエさんのタイミングを心得たサービングやお料理の説明も丁寧で、ホールスタッグの女性は明るくて感じがよく、最高のホスピタリティに大満足でした♪
もちろん最後のお見送りまで完璧。
来年、またご案内を頂けるとのこと、うまく日程が合えば伺いたいと思います。
ごちそうさまでした!!
◆外部リンク
神戸で本格フレンチ・フランス料理|la Maison de GRACIANI
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