新緑のお庭を巡る旅。
1日目は足立美術館と由志園(ゆうしえん)。
足立美術館に行った後は、島根県中海に浮かぶ大根島にある由志園に行ってきました。
足立美術館とその庭園を作られたのは、島根出身の足立全康さん。
由志園の初代園長は門脇栄さん、どちらも「個人」が作られた広大で美しいお庭。
実は…足立美術館の庭園より、こちら、由志園のお庭の方が楽しめました。^^;
お庭を様々な角度から観ることができ、表情の変化を見ながら散策するのが楽しくて!!
知らなかった由志園と名前の由来
由志園の初代園主 門脇栄は開園の「志」(こころざし)を「決して利己を目的とするものにあらず、大根島の産業の推進こそ天恵に応える郷民の務めなり。その布石となればと願うなり」とします。これに父・由蔵(よしぞう)の名前から一字を取り、合わせて「由志園」と名付けました。
由志園HPより
いや〜、立派なお志!
かつて、島の女性が牡丹を売りに行くのが大変だ、と思った門脇栄さんは、売りに行くのではなく、来てもらえばいい、と、この庭園をつくられたのだそうです。
大根島の産業の推進を第一に考えて…ご立派です!
山陰の観光名所のひとつ
山陰の観光地、といえば、その筆頭は出雲大社でしょうか?
広島に住んでいた時に一度だけ行ったことがあります。
20年連続日本一!と謳われる足立美術館(1970年開園)ですら、ようやくここ10年ほどで知ったワタクシ。
由志園に至っては氣志團に空目するという…w
(つд⊂)ゴシゴシ…( ゚д゚)アッ! ゆうしえん!…でした。
足立美術館開園に遅れること5年、由志園は1975年開園だそうです。
私の勉強不足か、インスタのおかげで、最近知るところとなりました。
島根県の中海に浮かぶ大根島にあります
宍道湖と松江、中海の位置的関係はぼんやりとしたイメージでしかなく、この度初めて、ホホゥ、こうなっているのね、と地図を眺めていました。
大根島が中海に浮かんでいる、といっても、ひょっこりひょうたん島ではないので…プカプカしてなくて、火山島だそうです。
島根に火山、というのがピンと来ないのですが…島全体が小規模火山。
へぇ〜〜〜!!
島の最高峰?は大塚山で、標高42メートル!! よんじゅうにめーとる、です^^
島根県の県花は牡丹
知らなかった〜!!
溶岩と火山灰からなる弱酸性の土質が牡丹の栽培に適しているので、300年まえから牡丹の栽培が盛ん。
それで島根の県の花になったのですね。
なんと、牡丹はヨーロッパ(フランス・オランダ)に輸出されているそう。
東洋のお花として喜ばれているのかしら…^^
高麗人参の産地??
松江藩6代藩主・松平宗衍(まつだいらむねのぶ)が高麗人蔘の栽培実験を開始、1806年に栽培に成功。
高麗人参は、朝鮮半島から入ってくるもの、なイメージでしたが、島根で採れた高麗人参は「雲州人参」として輸出され、世界のトップブランドになっていたと!!!
目からウロコぼろぼろ…
大根島で大根じゃなくて、人参が採れるのだ〜^^
表情豊かな池泉回遊式庭園を楽しみました
足立美術館の庭園が5万㎡に対して、こちら由志園は4万㎡。
由志園は、お庭の中に入れるのが嬉しいです。
入園料は3パターン
レギュラーシーズン 800円~900円
ハイシーズン 1000~1200円
ベストシーズン 1400円
行きたい日がどのシーズンなのかは、由志園ホームページで確認してから行くといいですね。
年中いつでも入園できる年間パスポートが1800円と格安なので、買っておくのもあり?
お食事処も5箇所にあるので、一日中過ごせます。
ライトアップなど、年中いろんなイベントがあるので近くなら何度でも足を運びたい場所です。
我が家からは車で3時間半 orz
園内のいろいろな表情
蓮池
枝ぶりのいい松と砂州は、大根島の湖岸風景を表しているのだそう(下)
美しく刈り込まれたツツジ
牡丹菩薩
園内を流れる小川と渓流
下の写真は野趣あふれる岩場の滝になっています
お庭は、季節によって表情を変えるのはもちろんですが、見る角度によっても随分印象が変わります。
自分がお庭の中に入って、初めて見えてくるもの、初めて感じるのが楽しいのです。
渓流の水音は、夏には涼やかに聞こえるでしょうし、頭上の葉擦れの音に、そよぐ風を感じたり…
自然を身近に感じることができる由志園の方が、庭園として楽しめました。
由志園も受賞してます!
アメリカの日本庭園専門誌『数寄屋リビングマガジン/ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング(Sukiya Living Magazine: The Journal of Japanese Gardening)』が選んだ日本庭園1000庭をランキング!
足立美術館が20年連続の1位だそうですが、
2021年の日本庭園ランキングで 由志園も過去最高の20位に!
こちらも11年連続でランクイン。
どこで見かけたのか忘れましたが、フランスの雑誌の選ぶ庭園ランキングは、5位だったような…
牡丹の花が池一面に広がる 池泉牡丹は明日、4月29日から!!
写真提供: shirone713様 ⚠️2023年の写真ではありません、無料写真サイトからお借りしています
牡丹の花を水面に浮かべる池泉牡丹は、明日から5月5日までのGW中に楽しめます。
期間中に行きたいのはやまやまですが・・・混みそうですね ^^;
現在、牡丹園では、「江戸の牡丹くらべ」開催中。
バラ園のバラに名前が付けられて並んでいるように、牡丹にも名前が付いていて、咲き競っていました、
立派な牡丹がたくさん並んでいました。その数250種類とか。
富貴花と言い、王者の風格。
中国の国花だそうです。
時間に余裕があればお土産に♪
由志園の前の道沿いに、牡丹農家さんがお花を売りに来られてました。
牡丹はお花が大きいので、庭を選びますが、一輪でも、とても華やかな印象になりますね。
入り口のミュージアムショップのようなところでは、牡丹のデザインのグッズがお土産として販売されてますし、
高麗人参などの食品もあったのでご興味あればぜひ♪
春夏秋冬、いつでも庭園を愛でられるように手入れされています。
今は植物のデータベースを作って管理されているため、更にきれいなお庭がキープ出来ているのでしょうね。
個人的には、足立より由志園だわ…と思っていたら、
華道家の假屋崎省吾さんも、こちらのお庭が日本一だと思う、とブログに書いておられました。
いつかまた行きたいお庭です♪
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