12月4日、産業遺産をめぐるバスツアーに参加してきました。
正式名称は「港町に残る近代の息吹を感じ、世界に誇る貿易港の足跡をたどる旅」というのですが、長いので当ブログでは「産業遺産をめぐるバスツアー」と表記させていただきます。
今まで映画のスクリーンでしか見ることができなかった場所に、関係機関の多大なるご協力を得て、観光ツアーとしての実施が実現したとのこと。
普段は非公開の施設も見せていただけるとのことで、即申し込みました。
キャンセル待ちも出るほどの大盛況で、バスの中は熱気ムンムン^^
レシーバーの貸し出しがあり、助かりました!
三宮を出たバスは、和田岬砲台跡に向かいました。
和田岬砲台、舞子砲台、西宮砲台、今津砲台が幕末に国防のために建てられたのですが、実際には使われなかったそうです。
西宮の香櫨園の砲台は、試し撃ちをしたら、砲台内に煙が充満したため、使うことを断念したそうです ^^;
和田岬砲台は、三菱重工業株式会社神戸造船所内にあるため、公開日以外は予約が必要だそうです。
今回は、バスツアーでバスごと中に入りますが、三菱重工からお迎えの車が来て、お迎え車先導で敷地内に入りました。
ここでは、潜水艦なども作っているため、敷地内撮影禁止です。
和田岬砲台の外観写真も撮影禁止ですが、その代わりに内部は撮影OKなんです。
パンフレット、頂きました。
パンフレットには、石造りの砲台写真があるのです、こんな感じです ↓
石は、塩飽諸島や、岡山の笠岡・神島、小豆島などから切り出した3000トンの花崗岩で作られているそうです。
現在は石がむき出しになっていますが、昔は厚さ8センチの漆喰で塗り固めてあったとか。
11の砲眼と明り取り窓には、改修の際に窓ガラスがはめられました。
上の写真、縁石の内側も立ち入り禁止です。
砲台内部は、板張りになっていて土足厳禁。
靴を脱いで上がりますと、正面に大きな井戸が鎮座。
大砲は重いので、支えるために4本の太い柱が立っています。
そして、この井戸は…大砲を撃つと大砲が熱くなるので冷やすための水を汲み上げるために掘られたのですが…
実際にこの砲台に大砲が据えられることはなかったそうです…
実際、大砲を使うようなことが起きなくてよかったですね。
流れた水を受ける樋や、石枡まで備えてありました。
樋 ↓
真新しい階段が設置されているものの、上には上がれず、説明の写真のみ展示されていました。
2階は、床材の間の目地に木の皮を裂いたものを詰めてから、ヤニで床全体をコーティングを施して防水。
1階から見上げた天井は、重さに耐えうるように、太い材木を放射状に組んでありました。
天井を支える木材と柱をつなぐL字金具は、一つの重さが6キロもあるそうです。
現存する砲台が少ないので貴重な史跡となっています。
珍しいものを見せていただきました。
歴史的建造物やら、幕末関連大好きなので、楽しく拝見しました。
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