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小川糸著「ツバキ文具店」を読みました♪

「2018年本屋大賞」10位の作品 「ツバキ文具店」を読みました。

 

著者の小川糸さんの作品は 「食堂かたつむり」を読んだことがありますが 今回は 文具店が舞台。 文具店の話がそんなに面白いのだろうか?と ちょっと懐疑的になってましたが さすが 本屋大賞10位
独特のスロウな世界に引き込まれました。

 

ということで! ツバキ文具店 一気読み!! 一日で読めました。 じわ~と心が温かくなり 読み終わるのが惜しいような作品。

 

ネタバレしているのでご注意ください。  

 

昨今 街の「文房具屋さん」がどんどん姿を消す中
主人公の鳩子 通称ポッポちゃんは
鎌倉の山手で先代から譲り受けたレトロな文房具屋さんを営んでいます。

 

先代が亡くなったので お店は孫のポッポちゃんが継ぐことに。
文具屋よりも 先代の仕事でもあった「代書屋」が主なお仕事です。

 

代書屋のお仕事は 時には 借金の申し入れを断る手紙であったり
絶縁状であったり なかなか自分では書きにくい内容の手紙も
状況を聞き取って
書き方 筆跡 筆記具 紙質を考えた便箋 切手の絵柄
ケースバイケースで選んでいきます。

 

そのために ツバキ文具店には様々な便箋や筆記具
シーリングワックス、シール、
様々な季節感あふれる切手 絵柄のかわいい切手がストックされているのです^^
季節や手紙の内容によってそれらの切手の中から ピッタリ合うものを選べるように。
その過程を想像するのも楽しく
筆記具や 紙、便箋の種類の薀蓄も 勉強になりました。
近頃は なんでもメールで済んでしまって
筆記具を持って 紙に記すのは ちょっとしたメモぐらいですが
なんだか 文(ふみ)をしたためたくなるのです。
ぽっぽちゃんが依頼されて書いた手紙が 活字ではなく
写真で掲載されています。
男性から頼まれた 借金申し入れを断る手紙は
簡潔な男言葉で。
だけど ただ突き放すだけではなく その後の相手の活躍を願う
一文も入っており 思いやりも感じさせます。
最後に掲載された ポッポちゃんを産んで 家を出ていった
ぽっぽちゃんが 顔も知らない 産みの母に対する手紙は泣けます。
字には その人の個性がでるから 代書を頼まれた時も
「その人となり」が現れるような字で書くというのが面白かったです。

ただ流麗な文字で書けばいいというものでもないんですね。

もう一つの読みどころは ポッポちゃん(と言っても20代後半の女性ですがw)と
彼女を取り巻く鎌倉の人たちの交流。
今どきあまりないようなご近所付き合い。
温かくて 読んでいてほのぼのします。
今では薄れかかっている 昔ながらの習慣も大切にされていて
年に2回鶴岡八幡宮のおはらひさんを取り替え 茅の輪くぐりをして
(これは各地の神社でもあります)
1月7日には 七草粥を炊き、といった具合に…^^

石油ストーブの上でやかんのお湯を沸かしたり様子など

ちょっと古風な暮らしぶりを想像しながら読むのが楽しいです。 

 

お隣に住むバーバラ夫人(日本人ですw)
近くに越してきたQPちゃん(日本人ですw)とお父さんのモリカゲさん
とっつきは悪いけど ホントはいい人なおじさん・男爵
近くの小学校の女性教師パンティー(名前が…^^;)

 

それと 鎌倉の自然や街が描かれて 今流行の「聖地巡礼」に行きたくなります!!
光泉のおいなりさん、つるやの鰻、ウーフカレー…
実在するお店の食レポ満載、でよだれゴクリです。

 

5歳の女の子QPちゃんは お父さんのモリカゲさんと二人暮らし。
モリカゲさんがやさしくて、QPちゃんをすごく大切に育てているのがわかります。
2人の様子が微笑ましくて、胸がキュンキュンします。

 

読み終わるのが惜しいような 素敵な一冊、オススメです。

 

なんと この作品の続編が「キラキラ共和国」として出ているので
早速図書館に予約しました。
読むのが楽しみです!