昨日UPした
レトロ建築めぐり|旧岩崎邸庭園2回目《1》洋館(東京・湯島)
の続き、やる気のある内に書いておこう…
すてきな洋館の写真とレポをUPしたので、今日は、庭園内の他の2つの建物について見てきたこと、調べて発見のあったことなどを書き留めておきます。
ご興味のある方はどうぞ。
旧岩崎邸庭園に現存するのは、迎賓館的意味合いの強い洋館と、普段岩崎家の人たちが暮らしていた和館の一部、それと洋館から地下でもつながっている撞球場。
今日は和館と撞球場のお写真をUPしておきます。
北側の玄関から入ると正面は壁。
左に進むと洋館、右の廊下(写真下)を進むと、西玄関と和館へ続く長い廊下があります。
下:玄関を入って右に進むと和館につながっています。
廊下奥の右手にある階段。(下)
2階の非公開のお部屋につながっています。
家族用、という感じのシンプルな作り。
下:和館の西玄関(増築部分)
こちらも玄関ドアの上にステンドグラスがはめ込まれています。
和館
和館へのアプローチ、長い廊下。
船底天井を貫くのは長い一本物の木材です。
岩崎邸の洋館は、ゲストハウスとして使われ、家人は主に和館で生活していたそうです。
中庭:沓脱ぎの石も巨大でお金をかけてますね^^
廊下の突き当りにひっそりとあるのは橋本雅邦(はしもとがほう)の作品(杉戸絵)。
橋本雅邦は、狩野派の父のもと、狩野家の邸内で生まれ、狩野派高弟で、横山大観らを育てた人物。
岩崎家は、邸内の襖絵などの制作を橋本雅邦に頼んだそうです。
和館に現存するお部屋は、書院のある大広間はじめ3部屋だけですが、当初は、14室あり、建坪が550坪!!だったそうです。
当時の写真を見ると、この和館の裏手にたくさんの建物が軒を連ねていて壮観でした。
床の間が大きいですね、武家屋敷のようなお座敷です。
書院の組子は、岩崎家の家紋の菱紋をモチーフにするこだわりよう。
和館は、3つのお部屋が残っていますが、次の間と三の間は、ティールームになっていて和スイーツなどでお茶を楽しめます。
見どころは大広間だけなので、あっという間に終了〜♪
こちらにも大きな石が配されています。
蹲も大きい!
往時は、こちらの縁側から洋館を眺めて、岩崎家の繁栄にご満悦だったのでしょうか。
前の記事にも書きましたが、ベランダはコロニアル様式で、1階の列柱はトスカナ式、2階の列柱はイオニア式だそうです。
撞球場
ビリヤード場ですね。
洋館から、地下道でつながっています。
洋館の大階段の下に螺旋階段があり、立派な地下道を通って撞球場に向かっていたんですね。
下は、撞球場の地下へ下りる階段です。
撞球場の床や天井も、洋館と同じテイストでまとめてありました。
こちらもジョサイア・コンドル設計。
上の説明板に書いてあるのが 下の井戸のような石組みのことです。
地下道の通気口になっていたんですね。
地下にはボイラー室や厨房もあったようですから、ここから換気していたのでしょうか。
「スイス・コッテージ・スタイル」と呼ばれる、スイスの山小屋風の建物。
壁が校倉造になっているのも興味深いです。
内部の様子 (下)
内部も梁がむき出しになっていて山小屋風です。
とても広いのですが…ビリヤード台が1台だけ置かれています。
いや〜見応えありました!
今回は、邸内の写真を撮って置きたい、そしてその感動を書き留めておきたい、と自己満足の記事が続き申し訳ないです…
お付き合いありがとうございました。
それにしても。
岩崎邸庭園と言っても庭園らしい庭園はなく、お庭といえば、だだっ広い前庭と和館の中庭ぐらいでした^^
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