グルメ&旅行ブログ 今日もhappy

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レトロ建築めぐり|旧岩崎邸庭園2回目《1》洋館(東京・湯島)

大好きなレトロ建築巡り。

2020年に東京に武道館ライブを観に行ったついでに、旧岩崎邸庭園に行ったのですが、日曜日だったため、館内の撮影禁止でした。

 

残念! スマホのカメラに写真撮りだめたかったのに…

 

というわけで、今回、国際フォーラムへリサイタルを観に行くための東京滞在の帰りに、雪辱を果たしてきました。

 

湯島天満宮から徒歩10分弱。

 

 

こちらから、洋館へ至る道は、ゆるく左カーブを描きチケット売り場へと続きます。

チケット売り場は、推定樹齢400年、と言われる大銀杏の前にあります。

大きめのコインロッカー(6個?)もあるので、ここに荷物を預けて身軽に出発するのもいいですね。

私も、荷物はロッカーに預けました。

スマホとハンカチと…和館でお茶を飲みたい場合はお財布を持っていくべし。

100円入れたらロック、解錠したら100円戻るタイプです。

 

【入場料】 

一般   400円 

65歳以上 200円 他

小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料

 

下:袖塀

光の当たっているところに、岩崎家の家紋、三階菱の模様がレリーフになっています。

下:車寄せのある、北側正面玄関

ジャコビアン様式、という17世紀初頭に流行した建築様式だそうです。
窓の上の、アーチ型のデザインが特徴。

当時は、この敷地内に20棟の和館が建っていたそうです。

 

靴を脱いで、玄関で頂いたレジ袋に靴を入れて持ち歩きします。

最後は、和館から出るためです。(この玄関からは出られません

 

裸足はNGで、靴下、ストッキングなど着用を求められます。

冬場は、厚手のソックス持参が吉。

正面玄関を内側から見たところ。

玄関の上の、半円のガラス窓の部分はステンドグラスになっていますが…写真ではわからない…^^;

圧巻のホール

広々とした階段ホール。

階段部分は吹き抜けになっています。

 

天井、床、柱、暖炉…どれにも細かいデザインが施されていて美しくゴージャス!

階段は、広くて、コの字型に折れていて素敵なのですが、階段での撮影は禁止です。

天井のデザインが、ジョサイア・コンドルさんが設計された元銀行のカフェ1894と似てますね。

1894年に建てられた三菱一号館の天井は6角形(上)

1896年に建てられた岩崎邸はの天井は8角形です。

 

部屋だけでなく、ホールや玄関にも暖炉が設えてあり贅沢です。

立派な双子柱4本で、ホールを支えています。

階段は、幅の広い三ツ折階段になってます。

やはり西洋人が建てると、個人宅でもスケールでかいわ!

撞球場へ行くための地下道へ下りる階段 下

1階から、地下のバックヤードに下りるための階段は小さいですが、ここを下りて、東側の撞球場へと地下でつながっているのです。

 

当時、この大きな洋館だけでも驚きなのに、地下を作る、という発想に度肝抜かれたのでは?と思います

 

洋館の地下は、洋館の地上部分とほぼ同じ面積があり、スチームストーブ用のボイラー室、調理室、倉庫、使用人用の水洗トイレなどを備えていたそう。

明治29年の個人宅なのに進んでます!

 

地下室の壁もきれいにタイル貼りになっています。

お客様をビリヤード(撞球)場に案内する時に通りますものね。

 

大食堂

来客時用の食堂。

正面奥(壁の向こう側)が厨房になっています。

右側の扉から出入りしていたようです。

ベランダ

南向きの広大な庭に面して張り出したベランダ。

コロニアル様式で、1階の列柱はトスカナ式、2階の列柱はイオニア式。

敷き詰められたタイルは、MINTON社製のビクトリアンタイルです。

ジョサイア・コンドルが母国イギリスから取り寄せたのですね^^

 

客室

婦人客室

シルクの日本刺繍の布を貼った天井が見事。

ジョサイア・コンドルが多用した、イスラムデザインのお部屋です。

 

サンルーム

明治後期に増築されたサンルーム。

ベイウィンドウ風に南面に台形に張り出しています。

気持ちのいい空間です。

 

サンルームに設置されたオイルヒーターのフィンすらエレガント♪ (下)

書斎

岩崎久彌が好んだ書斎。

天井の格間(ごうま)にも、植物のレリーフ、凝ってます。

 

 

岩崎邸洋館 2階

明るく広々とした2階の階段ホールです。

 

北側客室

2階で唯一独立したお部屋。

車寄せが見える北側のお部屋です。

 


婦人客室

南側の客室と内扉でつながっていて、ホールに出ることなく行き来できます。

天井近くの廻り縁にも、装飾が施されていて、どこもかしこも、何らかのデザインが施されて楽しめます。

 

南側客室

ここがメインゲストルームなのでしょうゴージャスな金唐紙の壁紙を施してありますし、南側のベランダから庭全体を見渡せる気持ちのいいお部屋です。

 

集会室

客室とつながっている集会室。

南側、ベランダに面した明るいお部屋です。

来客用の談話室として使われていたようです。

 

下:暖炉と鏡と花台

下:集会室前のベランダ

下:客室側を望む

イスラム式模様のベランダ手すりは、戦時中、金属製品供出のため撤去されていましたが、戦後復元されたそうです。

ベランダの廊下に落ちる影も美しいです。

 

集会室横の謎スペース

何の用途かわからないお部屋、というか、スペース。

 

1階の大食堂と厨房の間の部屋の上なので、壁の位置を合わせたら、この空間ができたのでしょう。

屋根裏へあがる階段が付いています。

普通の家の階段のようですが、岩崎邸では主人、客人が使用するのは大階段なので、家族や使用人が使う階段でも、普通の大きさなんですね^^

なんでも一般庶民とは規模が違いますね〜 ^^;

トイレ

トイレもお客様用なので2階にあります。

便器はロイヤルドルトン製。

 

1階ベランダのタイルはミントン、2階のトイレはロイヤルドルトン

細部にわたってゴージャス。

 

前回の訪問では、2階のはずれにある、このトイレに気が付かずでした。

今回、初めて明治時代のトイレを観ることが出来ました。

 

もちろん使用禁止です。

 

来場者用のトイレは、和館1階にあります。

下:玄関を入って右に進むと和館につながっています。

 

いや〜 実に興味深い!!

 

芸術品のようなお部屋が実際に使われていたことが不思議な気さえする、タイムトリップのひととき、楽しかった〜♪

 

旧岩崎邸庭園内の残る2つの建物について、別記事にしたためます。

 

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