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半・分解展 大阪|宝塚のプログラムにも寄稿の長谷川彰良さん所蔵の衣服展

2025年11月26日、大阪の大織健保会館、8階の講堂で開催中の

半・分解展-生きた布と死の衣服-(大阪)(12月1日まで)を観てきました。

 

 

こちらの展示は、衣服標本家の長谷川彰良さんがご自身で集められた1700年代〜1800年代の衣服を中心に展示されています。

 

千早茜著『クローゼット』を読んで京都服飾文化研究財団を知った

興味のきっかけは2025年1月、直木賞作家の千早茜さんの著書『クローゼット』を読んだこと。

 

ストーリーは、幼い頃に男性に恐怖を覚える経験をしてから、男性である父ですら受け入れられず、対人恐怖の纏子(まきこ)が主人公です。

生きづらさを抱え、唯一心を開くことができる幼馴染から「洋服修復士」の仕事を紹介されました。

 

洋服修復士は18〜19世紀の貴族のドレスなどを丁寧に修復していくお仕事です。

著書の中で描かれている服飾美術館には、多くの貴重なドレスや宮廷服が保管されてます。

その様子を読むのも楽しくて、こんな美術館が本当にあるなら行ってみたい、と強く思いました。

 

▼関連記事

【千早茜】『クローゼット』|生きづらさを抱えた3人の絆と成長とお仕事物語 - happyの読書ノート

 

なんとその服飾美術館のモデルになる施設がありました!

KCI(KYOTO COSTUME INSTITUE) 財団法人京都服飾文化研究財団。


KCIは、西欧の服飾および服飾に関する文献や資料を体系的に収集・保存し、研究・公開する機関です。(HPより)

 

千早茜さんは、『クローゼット』を書くにあたりKCIに、取材で6回足を運ばれたそうです。

 

▼外部リンク

直した衣服、時を超える 京都服飾文化研究財団・補修室 | 朝日新聞デジタルマガジン&[and]

 

間近で見て、触ってもいい、半・分解展

KCIに保管されているドレスなどは、傷まないよう、一着ずつ箱にいれて大切に保管されています。

手に取ってみることなど不可能なのですが…

 

この度、開催されている「半・分解展」では、18〜19世紀のドレスや紳士服が展示されていて、触れていい、とのこと!!

 

昨年、フランス・パリにあるマリー・アントワネットが最後の76日を過ごしたコンシェルジュリーで、マリー・アントワネットが囚われていた時に着用していたドレスを観ました。

 

実際に着用されていたドレスを間近で見るのは感慨深いものがあります。

誰かが袖を通していたという、歴史とドラマを内包しているドレスなので、往時を忍び

作られた当時の持ち主の暮らしぶりや、歴史的背景など想像するのが楽しいです!

 

こんな展示を観てきました

コルセット

触らせてもらいましたが、すごく硬いです。

びっちりとワイヤーが縫い込まれています。

 

肋骨の上からぎゅうぎゅうと締め上げるので、気絶する人もいたそうです。

『クローゼット』の本のなかでは「可憐な拷問器具」と揶揄しています。

 

写真下は現在、東京丸の内の三菱一号館美術館で開催中の『アールデコとモード』で展示されていたコルセットです。

アールデコ時代になると、ウエストから下の部分が長いですね 💡

こちらは触れることはできませんが、ウエストがぎゅっとすぼまっていて苦しそう 😅

2025年10月31日管理人撮影


バッスルと輪っかのドレスの中身

鹿鳴館時代のドレスはおしりの上をこんもりと高くするドレスでしたね〜♪

おしり(腰)を高くする補正器具はバッスルといいます。

写真下は、金属コイルに布のカバーをつけたバッスル。

 

よく、宝塚歌劇で「輪っかのドレス」と言われるのもなるほど、と思わせる、輪っかがリボンで繋がれていて、スカートに膨らみを持たせられる補正器具。

 

バッスルと輪っかと言えば、クリノリン。

1850年ごろに流行ったスカートを大きくふくらませるクリノリン

ドレスが高い位置に吊るしてあるのは、スカートの中を観てね、ということ。

広がったスカートの中は輪っかでした。

これ、クリノリンといいます。

初期の頃は、ごわごわとした麻布に馬の毛を織り込んだペチコートで膨らみをだしていましたが(写真撮り忘れ)、

ワイヤーやクジラの髭が取って代わりました。

大きく膨らんだスカートは、暖炉の火が燃え移っても気づきにくく、燃え上がったら脱ぐこともできず。

馬車のフックにクリノリンが引っかかって転倒している風刺画のポストカードが展示されていました。

危ないので廃れて行きました。

 

一人で着ることができない大きなドレス着用は、使用人が大勢いることの現れであり、

それだけのドレスを着て動き回れる大きな邸宅に住んでいることの証左でもあるので、ステイタスを示すために貴族の女性は大きなドレスを着ることを夫に求められたみたいです。

 

縫い目

バッスルドレスの裏側を観れるようになっています。

この展示の面白いところは、裏の縫い目や細工を観れる所です。

 

ミシン(Sewing Machine)ができたのは1850年だそうです。

それ以前は、布を接ぎ合わせて服を創っていたので、その縫い目は意外と粗い。

ザクザク縫ってますね。

以前、長谷川彰良さんのYou Tubeで観たのですが、当時の貴重な布地は、何度もリフォームして使えるように、簡単に縫っていたそうです。

 

生活着とちがうのでしっかり縫わなくてもよかったみたいです。

 

この裏は粗い縫い目のドレスですが何度かのリフォームの後にこうなったのかな?

 

かと思えば…こちら↓ は下着。

ものすごく細かい縫い目。

ドレスと違い、洗濯に耐えられるようにしっかり縫われているようです。

(長谷川彰良さんのYou Tubeで知りました)

 

精巧な刺繍を施された服

とても細い糸で刺繍されています。

ボタンにも。

布を断つ前に、刺繍をしていますから、1着のドレスやジャケット、コートが出来上がるまでに気の遠くなるような時間を要していますね。

もう、ため息ものです。

 

今なら、PCのデータを入力したら勝手に刺繍してくれるけれど、この細かい作業!

 

宝塚歌劇『ボー・ブランメル』のプログラムで、あら!

“ダンディズムの祖” と言われる、ボー・ブランメル。


現在、宝塚大劇場で上演中の『ボー・ブランメル』のプログラムに、長谷川彰良さんが寄稿されています。

 

「半・分解展」のチケットを買ったのは、10月でした。

11月5日。

宝塚歌劇「ボー・ブランメル」観劇時にプログラムを購入すると、長谷川彰良さんのお名前がっ!

 

「黒を纏い、人生を仕立てた男ブランメル」という文章を寄稿されていました。

 

で、今日は、プログラムとサインペンを持って会場に行き、サインを頂きました。

とっても可愛いサインで一番下の点々はステッチなんですって!

 

『ボー・ブランメル』の衣装担当は、18〜19世紀のドレス宮廷服など豪華な衣装に定評のある有村淳先生の薫陶を受けた加藤真美先生。

 

宝塚歌劇では、『エリザベート』や『1789』『ベルサイユのばら』でたくさんのドレスを観ることができますが、あくまでも「衣装」です。

生身の人間が着用していたドレスを観るのはまた違った楽しみがありました。

 

衣装ではないのでキラキラしてませんが、ドレス好きさんは観ておかれるのがいいかも。

 

 

↑  ↑  ↑

同感ですっ!!

 

 

半・分解展 大阪 -生きた布と死の衣服-(大阪)
【開催日時】
11月22日(土)から12月1日(月)
13:00開場 20:00閉場
※最終日のみ15:00閉場
【会場】
大織健保会館(Daiori-Kenpo Kaikan)
大阪府大阪市中央区瓦町2丁目6-9 8階
【入場料】
ウェブチケット
早割り3900円 前売り4900円 当日6000円
当日現金チケット7000円
すべてのチケットで期間中の再入場がいつでも何度でも無料
中学生以下、入場無料
障害者手帳のご提示にて1,000円キャッシュバック

(Instagramより)

 

1度購入すると、会期中何度でも入場可能。

 

興味深い展示でした、大満足です。

 

どんなお洋服かは、長谷川さんのXでも見ることができますよ♪

 

▼外部リンク 長谷川彰良さんX

 https://x.com/rrr00129

 

 

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