2020年11月7日から9日、東京に行っておりました。
武道館ライブと上野の森美術館で開催中の「KING&QUEEN展」を観るのが目的でした。
1日目、武道館ライブの前に近くにある靖国神社へ、2日目は上野の森美術館の帰りに、湯島の旧岩崎邸庭園へ足を伸ばしてみようと、上野駅で友人と別れ…上野からテクテク…
少し南下して細道を入ったところに…標識が。ここまで来たら、目的地が見えているのであまり意味がない。
もっと大通りの曲がり角の 見やすいところに表示してほしいです。
門からお屋敷までが遠い!
東京の一等地にこれだけの敷地。貴重です。
門から洋館まで140メートルもあるらしい!
上の写真正面がチケット販売所。一般400円なんて!観なきゃ損!!
キャリーバッグが入りそうな縦長のロッカーが6つ、ロッカーに入りきれない荷物は、案内所で預かっていただけるそうです。
正面左手に、いきなりバーンと洋館現る。
北玄関です。南側に大きな芝庭が広がっています。
玄関前は馬車回しとなっていたそうで砂利の部分を馬車が通り真ん中の芝の回りを廻るようになっていたようです。
靴を脱いで入りますが 靴下・ストッキング着用を求められます。
館内写真撮影禁止なのがすごく残念!
2007年頃までは撮影OKのようでした。(ネットに写真があがっています)
↑ 土日は撮影不可だそうです(追記)
目に焼き付けて帰りましょう♪
中は薄暗く、広い廊下にレトロな照明。
柱や階段、扉など重厚な作りとなっています。
岩崎家のプライベート迎賓館として使われていたそ
うで、贅沢な仕様になっています。
大きなマントルピースが各部屋にあり、廊下にもは、陶器製のオイルヒーターがあり、その陶器も美しい花柄が浮き彫りになっていますし、大階段の柱には精巧な木彫が施されていますし、婦人客室の天井にはシルクの日本刺繍の布が貼ってあります。
二階のベランダのタイルはミントン社製のものが敷き詰められ、壁には、金唐革紙という、紙に錫を貼り、版木に当てて模様を打ち出し、彩色して作り出す高級壁紙が貼ってありました。
ミントグリーンに金彩。美しいです!
その壁紙を作るのに使われた 版木ローラーも置かれていました。手間とお金をかけた芸術品のような室内でした。
芝庭に面したベランダは、円柱が並んでいますが 1階はトスカナ式、2階はイオニア式だそうです。
東側から観た岩崎邸。
東側に張り出したサンルームは、もともとの建物に後から増築したそうです。
サンルームのすぐ近くに、石組みの井戸のようなものがあるのですが、これは井戸ではなく、通気孔。
なんの通気孔かといえば…
こちらの建物の地下には、建物と同じ面積の地階があり、ボイラー室や使用人の水洗トイレなども設置され ライフラインを支えていたようで、地下からの排気をするための穴です。明治29年にして…すごい設備です。
庭の東の端にビリヤード場が別棟として立っています。
ログハウス風の撞球場です。校倉造のような壁ですね。
なんと、こちらの建物には、母屋の洋館とをつなぐ地下道があります。
洋館の大階段は2階へ行く部分は公開されていますが 地階へいく階段は立入禁止になっていました。
階段を降りて地下通路を伝ってビリヤード場に向かう…なんて贅沢なんでしょう!
上の写真、青いガラス部分は、地下の明り取りのようですね。
洋館の奥に和館もあり、広間、次の間、三の間と公開されてます。
和室は、和カフェになっていてお茶をいただけます。
広間の床の間は、畳敷きで三畳もある大きなものでした。
現存するのは、洋館、撞球場、和館の3棟。約5000坪ですが、明治時代には、この3倍の15000坪の敷地に20棟の建物が建っていたそうです。
こちら ↓ の袖塀も重要文化財です。
レリーフに、岩崎家の家紋、三階菱が彫られていますね。
三菱の社章は、岩崎家の家紋からデザインされたのだそうです。
14時40分から15時20分まで、一人でじっくり見て回りました。
歴史的建造物好きとしては、往時の様子を想像するのが楽しくて!!
NHKの大河ドラマ「龍馬伝」(2010年)で岩崎弥太郎(演:香川照之)邸として登場したんですよね^^
明治29年竣工 設計:ジョサイア・コンドル
近くの湯島天神にも寄りたかったのですが、ちょい疲れてたのでパスしてしまった…
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